同僚「今日ついに給料日だね。俺は朝にお金おろして、カードの支払したよ」
ぼく「えっ?今日給料入ってもう使ったの?」
同僚「いやいや前月分さ。実家の仕送りもいれると、早くもカツカツだわ」
ぼく「そっか、貯金できてるの?」
同僚「貯金?!無理無理。ないよ、全く」
これは僕と職場の同僚との会話です。
この話をしていた当時、僕と同僚は年齢31歳。
そして同僚の貯金は、0円だったのです。
ちなみに、当時の僕の年収は200万台でした。
僕も貯金額が多いわけではないので、偉そうなことは言えませんが、他人事ながら危機感を覚えました。
今回は、無理なく貯金を続けるための具体的な方法を書きます。
それが「パーセンテージ貯蓄法」です。
・口座は3つに分ける
・もっとも大切なことは、習慣化
お金を3つの口座に分ける
まず始めに、給料口座、貯金口座、投資口座の3つに分けます。
給料口座は、給料の振込先口座で、生活費など日々使用するための口座です。
貯金口座は、貯金するお金を振り込む口座で、ここに入れたお金は引き出しません。あくまで貯めるための口座です。
投資用口座とは、株やFXなど資産運用を行う口座です。
見てもらうとわかる通り、基本的にお金を引き出す口座は、給料口座だけです。
他2つの口座は一度預け入れたら引き出さず、貯めたり資産運用のために使用します。
普段使用しないためにも、貯蓄・投資口座のキャッシュカードや通帳は持ち歩かないようにして、使いたくても使えない状況します。
人間の意思は簡単に崩れますから、意思に頼らないように使えない状況を作ることが大切です。
金額はパーセンテージで決める
「お金を3つに分けるのはわかったけど、金額はどうするの?」
そうですよね。
特に貯金や投資はいくらにするか大切です。
金額を振り分けるときに考えることは「月3万円貯金しよう」などという金額で決めないことです。
では何で決めるのかというと、パーセンテージで決めます。
給料から、生活費は何%、貯金は何%という、金額ではなくパーセンテージで振り分ける方法です。
金額で決めないメリット
金額で決めないメリットは、給料が固定給でない限り、働いた日数や時間数で給料は変動しますよね。
そうすると、先月は20万だったけど、今月は18万だ、ということが起こります。
それなら貯金3万円などと決めず、給料の何%と決めたほうが月々の微妙な誤差に悩まなくなります。
貯金口座を20%に設定すると、1年で年収の2割が貯金でき、5年後には年収分の貯金が出来ます。
もちろん、これは僕の例なので、金額の振り分けは皆さん次第です。
貯金で最も大切なことは習慣化だ
パーセンテージ貯蓄法で大切なことは、使用する金額である生活費の上限を決めてしまい、貯金や投資を習慣化することです。
習慣化しないと、制限なく使ってしまいますし、気が付いたら貯金ゼロという状況になりかねません。
それと一度「貯金は20%」と決めたなら簡単に崩さないことです。
私は給料が振り込まれたら、すぐにパーセンテージでそれぞれの口座に振り込む金額を割り出し、機械的に振り込みます。
一度決めたパーセンテージがあるので、お金をおろすときは何も考えずに行うのです。
「今月は飲み代が多くなりそうだから、貯金は10%でいいや」
などと妥協しないように、感情を入れず淡々を行います。
そうしないと習慣化できず、気が付いたら貯金できない体質に戻ってしまいます。
特に貯金のパーセンテージと投資パーセンテージは、無理のない数値を設定しましょう。
みんなの貯金額は?約10人に3人は、貯蓄なしの時代です
「そういえば世間は、みんな貯金してるのかな」気になった僕は調べてみることに。
するとこんなデータがありました。
20代 貯蓄のない世帯41.0% 平均値183万円 中央値30万円
30代 貯蓄のない世帯34.2% 平均値415万円 中央値130万円
40代 貯蓄のない世帯30.4% 平均値614万円 中央値300万円
50代 貯蓄のない世帯29.5% 平均値1124万円 中央値408万円
60代 貯蓄のない世帯28.1% 平均値1765万円 中央値740万円
(参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2014年))
中央値とは、数字を小さい順に並べていったとき、真ん中に来る数字のことです。
働き始めた20代で貯蓄なしはわかりますが、30代で貯蓄なしが34%には驚きました。
さらに、60代でも28%が貯蓄なしとは知りませんでした。
約10人に3人は貯蓄なしの時代です。
前述した同僚も、決して珍しいタイプではないということです。
ただ、平均値と中央値は世代ごと確実に上がっているので、格差が浮き彫りになったデータといえるでしょう。
貯金のコツは、お金の流れを作ること
・無理のないパーセンテージで、貯金を習慣化しよう!
肝心なことは「1年で100万貯めるぞ」などと意気込まず、お金の流れを作ることを習慣化していくことです。
ぼくは非正規雇用で、年収150万ほどのショボい野郎ですが、パーセンテージ貯蓄法で1年で30万以上は貯金できました。
老後のためにも計画的にお金を管理していきたいですね^^